カニの家
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今日の釧路 | 11月18日(土) |
日の出 | 6:17 |
天気 (5:00) | 晴れ |
気温 (5:00) | 11.9℃ |
気圧 (5:00) | 985.3hPa |
予報 | 曇り時々晴れ |
予想最高気温 | 13℃ |
記載時間 | 12:40 |
イラスト著作:「無料イラスト素材はちドットビズ」
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今日の釧路は、概ね晴れです。昨日からの強風は続いています。正午の気温は12.7℃です。
火野正平さんの「にっぽん縦断 こころ旅 🚲」は、正平さんがお休みの週で、放送は「蔵出しSP(再放送)」でした。その中の2021春福井県の旅(989日目)は、69歳の方が大学生の頃、バイトに励み貯めたお金でカニ族になって旅行をしていた話でした。その方の"思い出の風景"は、霊峰白山を望む福井県勝山市の九頭竜川に架かる荒鹿橋でした。
大学三回生の時、北海道旅行で礼文島を訪れた日、父親が急逝した、しかし、それを知ったのは、旅を終えて下宿に戻ってからだった、実家に戻ったのは初七日も過ぎた日だった、その時、独り発坂駅から実家に向かう道、情けない気持ちで歩いたのが荒鹿橋だった、今もこの橋を通ると当時の気持ちが甦る。というお便りでした。
2021春の旅に手紙を書いた時が69歳ということは、1951年(昭26)生まれの私と同い歳か一つ下だと思います。その方が大学生の頃(1970年代前半、昭和40年代後半)というのは、まさに「カニ族」が溢れていました。もちろん、携帯電話はなく、公衆電話も10円玉の赤電話が主流の時で、長距離電話だと10円玉10枚があっという間になくなりました。なので、この方の"音信不通"の事情も頷けます。
「カニ族」というのは、野宿も問わない若者が、一応にキスリング(リュックサック)を背負って旅をする、列車に乗る時、通路を歩くと幅があるキスリングが邪魔になるので、横になって歩く、その姿がカニ(蟹)のようなので「カニ族」、という由来でした。
北海道では、帯広駅近くの「カニの家」が有名でした。テントの無料宿泊所です。毎年、夏になると設置され、多くのカニ族が利用していました。そのオープンの日には、決まってテレビ、ラジオ、新聞のニュースで取り上げられていました。
時が流れて平成の時代になると、その姿を消しました。帯広駅が高架化されるのに伴い、「カニの家」が設置された辺りも再開発計画の中にあったのと、若者の旅行スタイルも変わったから・・・と思っていたのですが、これを書くのに検索したら場所を移して現存していました。帯広市のホームページに詳細があります。「大正カニの家(無料共同宿泊施設)」です。
十勝は、中札内美術村、六花の森、旧幸福駅・旧愛国駅、真鍋庭園、紫竹ガーデンなどが行動エリアなのですが、「大正カニの家」の場所を地図で見たら、気づかずに素通りしていたことになります。次の機会には寄ってみます。それにしても、「カニの家」が現存して、それも立派な施設であることに驚きました。十勝のこういうところは、あらためて感心します。
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