« 寅さん | トップページ | 二度驚いた »

寅さん笑いのツボの続き

.

2023年(令和5年)
 今日の釧路 10月31日(火)
 日の出 5:55
 天気 (5:00) 曇り
 気温 (5:00) 11.4℃
 気圧 (5:00) 1017.3hPa
 予報 晴れ時々曇り
 予想最高気温 15℃
 記載時間 11:30


20231031
イラスト著作:「無料イラスト素材はちドットビズ」
https://ha-chi.biz/


今朝の釧路は、概ね晴れです。11時の気温は14.2℃です。

昨日の続きです。映画館で「男はつらいよ」を見ていて、笑いが止まらず、周りから呆れた視線を浴びせられて恥ずかしかった、という話の続きです。

寅さんで、笑いのツボにはまった場面は幾つもありますが、先日、お亡くなりになった財津一郎さんの出演シーンもそうでした。記憶にあるのは2作品です。一つは、シリーズ第2作(1969年 昭44.11公開)「続 男はつらいよ」です。寅さんが恩師(東野英治郎さん)と酒を酌み交わして旧交を温めている時、突然、寅さんが胃痙攣をおこして入院。その隣のベッドが盲腸の手術を終えたばかりの財津一郎さんでした。

胃痙攣の寅さんは注射一本で回復。翌朝、ベッドにどかっと座って、例によってバカ話。その可笑しさに同室の患者は大笑い、一人、財津一郎さんだけが笑うと傷口が痛むので、笑いを堪えて苦しんでいる。そこに若い医師(山崎努さん)が現れ、注意される寅さん。ここで、後の作品にも度々登場する台詞「ん?テメー さしずめインテリだな」などと毒づいているところに恩師の娘(マドンナの佐藤オリエさん)が現れる。寅さんに医師や看護婦さんに従うように言って去ろうとする時、寅さんが財津一郎さんのベッドに飛び移って見送る。ベッドを踏まれた衝撃に財津一郎さんが大悲鳴!というシーンなのですが、これがホントに可笑しい。財津一郎さんの演技が絶妙でした。

もう一つは、その翌年の1970年(昭45.2)公開の第4作「新 男はつらいよ」です。財津一郎さんは、「とらや」に忍び込む泥棒の役でした。寅さんが名古屋の競馬場で自分と同姓同名?の「ワゴン(車)タイガー(寅)」の馬券を買ったら万馬券の大当たり。勇んで柴又に帰り、おいちゃん、おばちゃんをハワイ旅行に招待。その手配を頼んだのが、堅気になった舎弟の登(津坂匡章さん:後に秋野太作)が勤めている旅行会社。

ところが、その会社の社長が旅行代金を持ち逃げ。窮した寅さんは、餞別までもらった近所の手前、旅行に出発したことにして、「とらや」においちゃん夫婦と、カーテンを閉め、電灯を消して潜む。そこに誰もいないと思って忍び込むのが財津一郎さん。寅さんに捕まり、低姿勢で平謝りの泥棒。でも、寅さんが大きい声を出すと、それを咎めるおいちゃんとおばちゃん。その気配に事情を察した泥棒が態度一変、開き直っちゃう。それにカーッとした寅さんが泥棒を外に放り出す。それで、ご近所にハワイにいってないことが発覚。というシーンでした。寅さんと泥棒のやり取りが実に可笑しい。この二つシーンは、忘れられない名場面でした。

思うと多くの役者さんが他界しました。「とらや(後に くるまや)」のおいちゃん(森川信さん、松村達雄さん、下條正巳さん)、おばちゃん(三崎千恵子さん)、タコ社長(太宰久雄さん)、御前様(笠智衆さん)、実母のお菊さん(ミヤコ蝶々さん)、博さんの実父で「庭先に咲いたりんどうの花」を語った大学教授の諏訪ひょう(部が『風』旁は『火』が三つ)一郎(志村喬さん)、そして源ちゃん(佐藤蛾次郎さん)もです。

シリーズ第50作(2019年 R元.12公開)「男はつらいよ お帰り寅さん」では、源ちゃんは健在でしたが、あとは、さくら、博さん、満男、泉ちゃん、泉の母親(夏木マリさん)、そして、ジャズ喫茶の店主になったリリー(浅丘ルリ子さん)でした。

それから、「男はつらいよ」に詳しい人のサイトによく登場するのが、女優の谷よしのさんです。名前を聞いてすぐわかる人は、かなりの映画通です。でも、「男はつらいよ」を何本か見ている人なら、「あーッ あの人」となります。私もその一人でした。

谷よしのさんは、多くが旅館の仲居さん役です。釧路が登場するシリーズ33作目(1984年 昭59.8公開)の「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」でも仲居さんでした。一昨昨日(さきおととい)の28日(土)のBSテレ東「土曜は寅さん 男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」では、「とらや」に彼岸の花を背中の篭に担いできて、おばちゃんに「もう買っちゃった」と言われて、「またお願いします」と去っていきました。Wikipedia情報によると、シリーズの特別編2作を除く48作のうち、36作に出演していたとのことです。谷よしのさんは、既に他界されましたが、前述の「続 男はつらいよ」では、財津一郎さんの付添だったと思います。

|

« 寅さん | トップページ | 二度驚いた »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 寅さん | トップページ | 二度驚いた »