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三つの小学校の記憶

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 今日の釧路 1月28日(土)
 天気 (5:00) 曇り
 気温 (5:00) -15.7℃
 気圧 (5:00) 997.2hPa
 予報 晴れ時々曇り
 予想最高気温 -3℃
 記載時間 14:20

今日の釧路は、7時頃から青空が広がっている。昨日同様、快晴。14時の気温は-1.9℃。

釧路は、2日続けて氷点下15℃を下回った。街全体が凍えている感がある。だけど、そんなこと言うと十勝陸別の人たちに笑われる。陸別は、今月の最低気温は見たら、今日までのうち、氷点下20℃以下になったのが23日ある。そのうち、同30℃を下回ったのが3日、同25℃以下が12日ある。合わせて15日なので、月の半分は氷点下25℃以下ということになる。さすが「日本一寒い町」を謳うことだけのことはある。

ちなみに、釧路で氷点下20℃を下回ったのは、近いところでは2019年(H31)で、その前は2010年(H22)、2001年(H13)となっている。

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↑ 度々登場する旧柏木小学校。校舎の後方は結氷して雪に被われた春採湖。昨夏、「にっぽん縦断 こころ旅 🚲」で火野正平さんが訪れた。自分は、この柏木小学校に3・4年生の2年間通った。その後も転校したので、3つの小学校に通ったことになる。

中でも、この柏木小学校が一番インパクトがあった。2年生まで通った湖畔小学校は、オール太平洋炭鉱だったので、なんとなく親のポジションによって、教師も児童同士もそれに応じた接し方をしていたように思う。端から見たら、"差別"になるのかもしれないが、町全体がそういう仕組みだったので、それが普通だと思っていたし、ある意味、そのほうが楽とも言えた。なんたって、学卒の親を持つ同級生は、言葉、服装、成績、遊び、行動範囲(春・夏・冬休みごとに東京に帰る)、等々、すべてが違った。それを我々と一緒というほうが無理があった。

5年・6年生は、新設の光陽小学校だったが、校歌も出来上がっておらず、体育館は建設中という状況だった。校区は郊外の新興住宅地ということで、官舎や社宅もなかったので、親のグループもなく、そういうしがらみがない自由な感じがあった。新設校ということで、何事も最初のことばかりだったから、教師も児童も張り切っていたように思う。なんとなく、そういう一体感があった。だから、居心地が良かった。

で、柏木小学校はというと、漁師(海が近い)、自営(比較的、中心街に近い)、公務員(国、道、市の役所、施設が近い)、サラリーマンが地域を問わず混在していた。そして、子供の耳に入ってくる親の行動も突飛なものがあって、学校側に差別(排除)を強いるようなことを発言する親もいたようだ。それは子供たちにも伝わって、官舎に遊びにいって、親に歓迎されるグループ、そうではないグループ、というのが顕かだった。

だから、子供ながらに気を遣う学校だった。野球の試合でも、分団(地域)対抗戦になると、レギュラー、打順、守備位置を決めるのに親が絡んでいた。これは、自分が大人になった頃は、どの学校、どの競技でも普通のことになってしまったが、それの悪い意味での先駆者的な学校だった。

だからといって、いつもそんなことを考えていたわけではない。そこは子どもなので、学校の雰囲気は窮屈だけど、それなりに日々遊び回っていた。特に憶えているのは、春採湖のリンクだ。他校のようにグランドに柵を回したのと違って、コースの長さが倍以上あったし、リンクの内側はアイスホッケーリンクということもなかった(他校のリンクは、アイスホッケーリンクの外周が滑走リンクになっていた)ので、伸び伸びと愉しむことができた。

あとは、春採湖の際の崖は、野の花が豊富で、地層が表れている部分もあって、理科の授業で出かけたり、グループの自由研究でいったりと愉しかった記憶がある。悪いことばかりではなかった。

それから、当時は何とも思わなかった石炭を運ぶ列車(春採湖岸を走る臨港鉄道)が、今になって注目されていて、自分も少なからず関心があるので、いずれ、学芸員さんがまとめた資料がある博物館にいってみようと思っている。

それにしても、上の画像の校舎は、最高のロケーションにあるのだから、活用方法がありそうなものだ。釧路は、夏を中心とした長期滞在者(避暑)がいるのだから、そういう人たちや市民にも開放して、自然観察や散策の施設にしてもいいと思う。

あるいは、ユースホステルみたいなものでも人気が出そうな気がする。といった話をしたら、学校というのは、建てた時の補助金が絡んでいて、廃校になった後も自由には使えない、ということを言う人がいた。そうか、この学校は、いつまでもしがらみがあるんだな、と思ったが、それは制度的なことだろうから、この学校に限ったことではない。

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