役員の椅子
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今日の釧路 | 4月8日(日) |
日の出 | 4:53 |
記載時間 | 8:40 |
天気 (記載時間) | 晴れ |
朝の気温 (5:00) | -0.2℃ |
朝の気圧 (5:00) | 1002.8hPa |
予 報 | 曇り時々晴れ |
予想最高気温 | 5℃ |
今朝の釧路は晴れです。8時の気温は3.1℃です。
役員の椅子と言っても、それを巡る争い云々という話ではありません。椅子そのものです。昨日、日々巡回のブログを読んでいたら、椅子の話があって、それで、ふと思い出したことがあります。15~16年前のことですが、これまで思い出したことがなかったのに、なぜか、ふと浮かんできました。
1979年(昭54)の秋、11月3日の事業所オープンに向けて、あれこれと準備が進んでいました。組織としては、8月に創業の登記を終えたのですが、9月に採用になった我々は、建物が完成していないので、プレハブと親会社に分かれて従事していました。
そして、建物が完成したのと同時に、備品什器が搬入されました。事務室の机、椅子、書庫なども、納品業者さんにメーカーから出張してきた社員も加わって、10人以上で設置をしました。
その中に役員用の椅子が3脚ありました。我々の椅子は、ごく普通のグレー色をした事務用椅子でしたが、役員用のは座面や背もたれも厚く、高級そうな生地で被われていました。脚部とその上が、別々の大きな段ボールに入っていて、その場で組み立てられました。
業者さんが帰った後、順番に役員の椅子の座り心地を試したのですが、いかにも重厚という感じでした。そして、字を書く ( 当時はワープロもない時代 ) 時は、座面が前に倒れるようになっていました。さすが工夫されているなと、一同感心しました。
それから、20年以上経った時、我々の椅子は、既にキャスターが取れたとか、背もたれ板にガタがきた等々、だいぶくたびれたり、交換したものもあったのですが、役員の椅子は、高価なだけあって、ビシッとしたものでした。
そして、新任の役員が親会社からやってきた4月、その役員が、「この椅子、座部が逆に取り付けられていないか?」と発しました。そこで、総務の者が、これは、机に向かって字を書きやすいように、その時は、前に傾くのだと説明しました。
役員は、それで納得したのですが、役員が帰宅した後、座面の裏を見たら、そこに組み立て図が貼ってあって、それを見たら、役員が言うとおり、逆に組み立てられていたのです。ホントは、ほかの椅子のように背もたれ側に倒れるのです。
すぐに、電動ドライバーで図面どおりに組み立て直したのですが、20年の間に何人もの役員が、ふんぞり返りたくても、背もたれが倒れない椅子に座っていたのです。なんか、申し訳なかった気がしました。
それからは、、残業の時に、役員の椅子二つを向かい合わせにして、足を伸ばして、リクライニングよろしく寛ぎ(くつろぎ)用品になりました。そして、その後、親会社から役員が来なくなったのと同時に、その椅子も倉庫いきになりました。
平成になってから、事業所が二つ、三つと増えていきましたが、そこでは役員用の椅子も機能重視になったので、あのぶ厚い椅子は、おそらく今も倉庫で眠っているのではないかと思います。
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