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映画「台風騒動記」

今朝の釧路は曇りです。5時の気温は15.0℃です。予報は曇り夜は雨。予想最高気温は20℃です。

釧路の今季これまでの最高気温は、6月27日の24.0℃です。昨年、一昨年は、30℃超えの日が各々1日あり、それが、釧路気象台(1910年観測開始)の最高気温10傑の1位(2011年6月24日 32.4℃)と2位(2011年8月11日 31.1℃)になっています。今年は、まだ夏日(25℃超え)もありません。もし、このまま夏日 0 で終わると15年ぶりということになります。でも、まだ8月がありますから、わかりません。

昨夜は、山田洋次監督が選んだ日本の名作100本 喜劇編の「台風騒動記」を見ました。1956年(昭和31年)公開の山本薩夫監督作品で、配給は松竹です。キャストは、佐田啓二、菅原謙二、佐野周二、野添ひとみ などです。「事件記者」の永井智雄さんも県会議員役で出演しています。

映画の冒頭に、「この物語は事実ではない」と画面いっぱいに大きな字幕がでます。今は、どんなテレビドラマでも、最後に、フィクションであることの断り書きが出ますが、昭和31年で珍しいな、それも冒頭に大々的に掲げるなんて・・・と思ったら、映画が終わった後、解説の山本晋也監督が、このストーリーは、実話だったことを明かしました。その実在する町の映画館で、この作品が上映された時は、町の人たちは、出演者が町の誰なのかが、すべてわかったということです。

物語は、町立小学校を鉄筋コンクリートの建物にするために、台風被害に見せかけて、国の災害復旧補助金を建設費に充てようと企んだ県会議員、町長、町議会議員と、それよりも、子供中心の学校であるべきで、災害復旧は、町民の住居、衣類などから着手すべき。と、考える教員や町の人たちの争いを喜劇として描いたものです。

冒頭の字幕は、もうひとつあって、「災害の後に本当に恐ろしいものがやってくる」と、これも画面いっぱいに大きな字で掲げられます。そして、映画のラストには、「天災の後にやってくるのは人災である」と出ます。これは、そのまま、今の日本の状況に当てはまります。この作品は、風刺に留まらず、将来の日本の状況を示唆したものでもありました。

とはいっても、喜劇ですから、面白いシーンも随所にあります。県会議員が、議場を料亭に移して、宴会芸を競うところは、東宝の「社長シリーズ」につながりますし、町議会議長役の左卜全さんは、唯一、町議会の良心といった存在で、議員同士が、個々の思惑で言い争いになり、席を立って乱闘になると、「やめてくれ やめてくれ」と、この映画から、14年後にヒットさせた『♪ やめてけれ やめてけれ やめてけ~れ ゲバゲバ』の「老人と子供のポルカ」と同じ台詞で笑わせます。

それから、駐在さんで登場する多々良純さんが絶妙の演技です。町の騒動とは一線を画して、中立な立場を守ろうとするのだけども、口癖のように、「煽動しちゃいかんよ」と発する、その名も赤桐(あかぎり)という任務に忠実な警官を滑稽に演じています。そのほか、顔を見たら、あの役者さんだとわかる面々が、ふんだんに芸達者ぶりを発揮しています。

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