♪ そ~らよ~
今朝の釧路は濃霧です。5時の気温は5.3℃です。予報は曇りのち晴れ。予想最高気温は14℃です。
昨日、録音してあったNHK-FM「つのだ☆ひろ の こだわりJ-POP!」を聴いていると、トワ・エ・モワの「空よ」が、かかりました。この歌を聴くと、思い出すことがあります。
1970年(昭45)の今頃でした。学生生活1年目(2年目はなかったのですが・・・)のことです。場所は神奈川県秦野市南矢名です。70年安保の年で、4月のオリエンテーションが終わったら、学内が騒然となって、大学側は早々にロックアウト(学内立入禁止)の措置を講じました。そしてGWになりました。36部屋ある学生アパートの住人は、ほとんどが帰省。残ったのは、北海道と九州から来た数人でした。毎夜、宴会場のように賑やかだったアパートが、シーンという音が聞こえてきそうな静かな空間になりました。
困ったのは食事です。頼りの先輩(レストランでバイトしているので、アパートのコック長)は、バイト先に泊まりこんで帰ってきません。ならば食堂で外食と思ったのですが、学生がいないので、校舎の周りにある数軒の食堂が、すべて休みになりました。しかたないので、唯一開いていた田んぼの中にある食堂にいきました。そこは、客が出入りしているのを見たことがなく、アパートでも、あそこは老夫婦が、暇つぶしにやっているという話になっていました。
いってみると、老夫婦ではなく、おじさん1人でやっていました。客も自分1人です。メニューは少なく、壁にやや幅広の短冊にカツ丼、親子丼と書いて貼ってありました。何を食べたかは記憶にないのですが、寂しい気持ちで、寂しい食堂に入ったので、なんだかな~という気分でいたら、厨房のラジオから、トワ・エ・モワの「空よ」が聴こえてきたことは覚えています。アップテンポの曲ではありませんが、なんとなく、それで、元気を取り戻して、『♪ そ~らよ~』と口ずさみながら、アパートに戻ったのだと思います。
夜になると、駅前にある八百屋のバイトから帰ってきた先輩が、大量のもやしを提供してくれて、それを炒めて食べました。野菜炒めではなく、もやし炒めです。ソースをかけたもやしをご飯にのせて食べると、それなりにいけました。長ネギともやしは、釧路のよりも、よかったので美味しく感じたのです。成吉思汗のマトン抜きです。
と、そんなことを思い出しました。
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