やっぱり「北の国から」
今朝の釧路は快晴です。6時の気温は17.5℃です。予報は晴れ夕方から曇り。予想最高気温は24℃です。
「北の国から」第1話(BSフジ)を見ました。放送開始の年(昭和56年)か、その前の年、北の峰スキー場にいった時、富良野プリンスホテルで、田中邦衛さんや子役らしき子供を見たので、何かのロケが行われたことは知っていました。でも、それが、「北の国から」であり、子役が吉岡秀隆と中嶋朋子だったとわかったのは、放送を見てからです。
第1話の放送が終わった直後から、ロケ地の麓郷(ろくごう)に大勢の人が押し寄せたように言われていますが、実際のブームは、全24話が終わって、1年後のスペシャル版('83冬)が始まった頃からだったと記憶しています。もっとも、麓郷に50人の観光客が入ったとしても、それは特筆事項だったことに違いはありません。
麓郷の森も、「'87初恋」が放送された頃までは、林の中に車を停められましたし、純が風車を取り付けた家の中も入ることができました。でも、その後からは、大型バスが並び、順路が決められ、「農作業の妨げにならないように」という看板が立ちました。さらに、「'95秘密」で宮沢りえちゃんが、吹上温泉(天然露天)に浸かり、直後に富良野駅前に資料館がオープン(夏季のみ)して、ロケ地巡り観光が定着しました。そして、それは今に至っています。
「北の国から」は、暗いと言われました。確かにそのとおりです。水道・ガス・電気がない生活から始まり、冬は出稼ぎで生活をつなぎ、その努力が実って、念願の丸太小屋を完成させたら、子供の不注意で消失。その子が、成長して東京に出て、定時制高校に通いながら働いたが、傷害事件を起こして帰郷。健気に父を支えていた娘は、願いどおり看護婦になって働き、休みには麓郷に帰っていたが、それが途絶えたと思ったら、遠く根室落石へ妻子ある男と駆け落ち。生活は楽にならず、あの素直だった子が、あんなに可愛かった子が・・・というストーリーです。
それでも、「北の国から」が支持されるのは、北海道の自然の中での暮らしということもありますが、その生活の懸命さだと思います。懸命さというのは、放送が始まった30年前は、失いつつあるものだったのが、番組が続いた81年~02年に至る中で、失ったものになり、その度に人の心を引きつけていったのだと思います。だから、今も、思い出だけというのではなく、心に残る、気になる存在なのだと思います。
来週の第2話では、雪子おばさんが麓郷にきて、そこに草太兄ちゃんが絡みますから、面白い展開になります。
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